成蹊大学文化会手帖

文化会のあれこれ

<吹奏楽団>第14回定期演奏会

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<この記事のポイント>

  • 吹奏楽団による演奏会は年二回!
  • 聴き所、作品の背景などの詳しい解説付き!演奏会 予備知識なしでも深く楽しめる!
  • 定番の楽曲からディズニー、季節ものと演奏楽曲が幅広いだけでなく演奏形式も多様!

 

 

 

成蹊大学吹奏楽団による第14回定期演奏会に行ってきました!

場所は武蔵野市民文化会館。吉祥寺駅からだとちょっと遠いけど、三鷹駅からであれば直線で簡単に行けます。

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 大きな会場でしたが、座席はお客様で埋まっていて、これから始まる演奏への期待は高まるばかり。服装は皆さん自由な感じ。

 

<第一部>

マーチ「青空と太陽」・FOLKLORE FOR BAND・GULLIVER’S TRAVELS

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 第一部から早くも感動してしまった私は、自分にもうちょっと音楽について知識があればもっと味わい深いものになるのであろうに…と自身の勉強不足を責めかけていましたところ、演奏後には司会の方から客席に作品解説が述べられるという親切設計。作品の背景がわかると感動もより深まります。

 

<第二部>

Fl四重奏「夢はひそかに」・Tb四重奏「トロンボーン四重奏のための組曲 砂の丘を越えて」・打楽器三重奏「ケルベロス・ドラムス」

 

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15分の休憩を挟んで、第二部へ。第一部の大所帯な演奏形態からうってかわって今回は楽器数を抑えたアンサンブル形式。一曲目のフルート四重奏に耳を傾けていると、どこかで聞いたことのあるメロディーが。あっ!!!ディ○ニーリゾートのCMで流れてたやつだ!!!そう、曲名は「夢はひそかに」、シンデレラの主題歌として有名な一曲です。

第二部の最後は、管楽器が出てこない、打楽器三重奏「ケルベロス・ドラムス」。

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複数の打楽器を三人で取り囲んで演奏するこちらの曲は打楽器の重なり合う音のこまやかさはもちろん、視覚的にもかなり面白い!スティックがお互いに当たってしまいそうな至近距離で複雑にたたき続ける姿は圧巻の一言。司会の方曰く、「最初はスティックがお互いにあたってしまうこともあったそうです」。やっぱり!

 

<第三部>

SLEIGH RIDE・ALADDIN・ ニュー・シネマ・パラダイス

再び15分の休憩を挟んで、第三部へ。余談ですが、この休憩というのが非常にありがたい。休憩でリフレッシュすることですべての演奏に集中でき、もし友人と来たらすぐさま演奏についての感想を述べ合うことができます。

 

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第三部最初の曲は、SLEIGH RIDE。クリスマスによく演奏される曲で、これも聞けば「ああ、これか」となる一曲。最後にトランペットで再現される馬の鳴き声までがお約束であるという。知らなかった。

続いて、ALADDINメドレー。Arabian Nightに始まり名曲A Whole New Worldに終わる外さない選曲でなんだかフィナーレに近づいてきたな…という雰囲気に。

 

ここで部長からの挨拶が挟まれました。「皆様にお楽しみいただけたでしょうか」との問いかけに対し場内から大きな拍手が。もちろん、大いに楽しんでおります。

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そして最後の曲は映画『ニュー・シネマ・パラダイス』から三曲のメドレー。温かみがありながら、どこかせつなさを感じさせるメドレーで、演奏会は幕を閉じました。

演奏を終え、礼をする楽団に贈られる惜しみない拍手。その中で席を立つ吹奏楽団員一人一人の表情は、やりきったような、とても誇らしいものに見えました。

 

寒い中、心に温かく大きな感動を与えてくれた演奏に対して、やはり、拍手がやむことはありませんでした。

 

<アンコール>

Ob-La-Di, Ob-La-Da・We Are All Alone

会場の拍手が生んだ熱気を引き継ぐように始まったアンコールの一曲目はおなじみビートルズの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」。会場もキャッチーなメロディーに乗せられて盛り上がる中、演奏会の正真正銘最後の曲に選ばれたのは「We Are All Alone」。壮大でありながら感動的なメロディーは、ジャンル、演奏形態とともに多岐にわたったこの演奏会を美しく締めくくったのでした。

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(筆者より)

様々な曲が解説付きで聴けるという贅沢はもちろん、演奏の高い完成度は私たちの疲れを癒し、そして明日への勇気を与えてくれます。そして何より、ここまでのもの作り上げた同期や友人の努力には胸打たれるものがあります。この感動を作り上げた人たちが決して遠い人ではなく、すぐ身近にいる人たちであると実感すると、学生生活の過ごし方についての考えが、少し変わるかもしれません。

音楽の力を通して人々に感動を与える、そんな大学生活も素敵ですね。

 

(文責:佐藤)