成蹊大学文化会手帖

文化会のあれこれ

<陶芸研究会>春季展と「陶芸のいいところ」

4月13日まで6号館地下展示スペースにて陶芸研究会の春季展示会が開催されています。
今回は作品の紹介をしつつ、陶芸研究会についてご紹介します。

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陶芸研究会には30名ほどが所属しており、それぞれが思い思いに作品にうちこんでいるそうです。しかし部の雰囲気はとてもゆったりしているのだとか。また、陶芸を大学から始めている人が多く、最初は全然できなくても作品をつくっていく中でだんだん上手くなっていくことが陶芸の魅力だそう。
また部室には部員の作ったマグカップや食器が置いてあり、それらを使ってお昼を食べていて、「作った作品でご飯を食べるととても楽しい気分になる」と話してくれました。

今回の展示会ではひとり1作品以上出品しているため、かなりの数の作品があります。また、展示の内容は食器だけではなく、特に使用用途などを設けずに部員ひとりひとりが自由に作った作品なども展示されています。

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 展示会の狙いについて伺いました。新歓でのアピールはもちろん、いままでの定期的な展示の場は6月に学生会館での展示、11月の欅祭での発表でしたがその間に作品を発表する機会がなかったため、今回このような機会を設けることでますます部の活動を活発化させる狙いだそうです。


作品紹介に移りましょう。

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陶芸は粘土でつくるものですが、このかぼちゃの入れ物は粘土っぽさがあまりなく、かぼちゃもシワもしっかり彫ってありさらに中も黄色にぬられているというこだわりの作品です。

 

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こちらはインタビューを受けてくださった部長さんの作品。
ドラゴンが壺に巻ついているようなデザインは男らしく、また色も渋くてTHE 陶芸という感じがしました。

 

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同じくインタビューを受けてくださった部員さんの作品。
凝ったデザインのものを作ろうと考え、コップの持ち手を鳥の長い首にしたら面白いと思い作ったそうです。鶴を選んだ理由は持ち手にした時作品として映えそうと思ったから。とても可愛らしいです!

 

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こちらの作品はデザインだけでなく使いやすさも考えられた作品。
実際にもたせていただいたのですが、非常に軽くとても粘土で作ったとは思えずびっくりしてしまいました。

 

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こちらも部長さんの作品。去年の欅祭でも出品し他にも色違いのものが2つあったそうですが非常にこの鍋を気に入ってくれた友達に譲ったそうです。
「作品をプレゼントしやすいのも陶芸のいいところ」と語ってくれました。


一部を紹介しましたが、他にも魅力的な作品がいっぱいありました。


『陶芸』というとどうしても固いイメージが浮かんでしまいます。しかしこの展示会では先ほど紹介した作品のように、陶芸らしい作品からデザイン性が高いものやみていて楽しいものまで、非常にバラエティー豊かでした。普段の活動でも人形や箸置き、アクセサリーも作っているそうです。「ちゃんとしたものも、作りたいものも、たくさんつくれることが陶芸」と語っていました。まさにその通りであると納得できる展示会でした。


今後の活動としてこれまでは学内での活動が多かった陶芸研究会ですが、5月に初めて『デザインフェスタ』という非常に規模の大きい学外の大会に作品を発表します。誰でも参加でき、素人だけでなくプロも参加するというこのデザインフェスタ。「外で自分たちの作品がどの程度通じるのか緊張しているのですが、少しでも色々な人の目にとまればいいなと思います。」と部長さん。他にも今年はたくさんの活動をしていく予定だという陶芸研究会。

文化会としても、新たな挑戦が成功することを願い、また今後の躍進を期待します。

 

(深谷)